Jór Saxophone Quartet × Miho Hakamada「5000マイルをつなぐ糸」イベントレポート

2024年8月4日(日) オリナス一宮にて、北欧から来日したヨアール・サクソフォンカルテットコンサートの一宮公演を開催しました。

「5000マイルも隔たる、北欧と一宮を音楽を通じて繋ぎたい」という思いで、北欧の民謡やクラシック音楽、一宮の民謡をテーマにした即興演奏まで、幅広いジャンルの音楽を披露。

総勢90名の観客の皆様にお越しいただき、大盛況に終わった当日の様子をレポートさせていただきます。

北欧 × 一宮 5000マイルを繋ぐ、新進気鋭のサクソフォン奏者の共演

JÓR Saxophone Quartet
ヨアール・サクソフォンカルテット

Anja Nedremo – Soprano Saxophone
Kathrine Oseid – Alto Saxophone
Morten Norheim – Tenor Saxophone
Anna Magnusson – Baritone Saxophone

北欧を代表する若手サックス奏者たちを中心に、デンマークで結成されたヨアール・サクソフォンカルテット。伝統音楽や民謡、クラシックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、ジャンルを超えて、北欧の文化・音楽を、世界に発信している。 また、北欧およびスカンジナビア地域の作曲家とも積極的にコラボレーションを行っており、新たな空間芸術の創造に励んでいる。

コンサート開催の経緯 

 本公演は、ヨアール・サクソフォンカルテット来日ツアーの一宮公演(他は東京・京都・広島)として、一宮市のサクソフォン奏者・袴田美帆が実行委員会を立ち上げ 、企画とマネジメントを担当しました。

そして、同じく一宮市出身・在住、ジャンルを越えて全国的に活躍するピアニスト・犬飼裕哉や、一宮高校出身の井ノ口遥も実行委員として参画し、企画や当日の運営、協賛企業様との渉外業務など担当。

ともに一宮に縁がある3名が「一宮を盛り上げたい」という思いで、コンサート開催に向けた実行委員会を立ち上げしました。

1st stage:Jór Saxophone Quartetによるソロステージ

コンサート前半は、ヨアール・サクソフォンカルテットの皆さんが、北欧の伝統音楽やクラシック作品を中心に構成された5曲を演奏しました。

アイスランドの賛美歌や、スウェーデンの伝統舞曲、ノルウェーの作曲家・グリーグの「子守歌」、そしてノルウェーの自然を讃えた作品など、北欧の文化や情景漂う美しい旋律が、各作曲家のエピソードと共に届けられました。

2nd stage :Jór Saxophone Quartet × Miho Hakamada

 後半は、昨年パリから一宮に帰国したサクソフォン奏者・袴田美帆とのコラボレーションステージ 。

まずは、一宮と北欧を繋ぐというコンセプトで、ノルウェーと一宮に伝わる民謡をテーマにした即興演奏を行いました。

 参加者からは

「即興でここまでの完成度の音楽が生み出されるのすごい!」

「演者が会場を歩きながら、四方から音楽が聞こえてくる体験が、初めてで心地よかった」

「即興演奏が面白い!」

といった感想もいただきました。

次に、アレッサンドロ・マルチェッロ作曲「オーボエ協奏曲」を、ヨアール・サクソフォンカルテットの皆さんをバックに袴田美帆がソリストとして演奏しました。

もともとオーボエのための作品ですが、サクソフォンの華やかな音色とも相性が良く、オリナス一宮の響きにもぴったり。

美しいメロディーと軽やかなリズムが特徴的で、アンケートでもこの作品が綺麗で印象に残った、というお客さまがたくさんいらっしゃいました。

そしてアンコールには、一宮市出身でパリ留学から今年帰国したサクソフォン奏者・堀江香奈子さんも共演し、バルトーク作曲「ルーマニア民謡組曲」を6人で楽しく演奏しました。

愛知県・一宮の企業や学生とのコラボレーション

北欧家具 LIBERA様

本公演は、一宮市・花池にて北欧家具を取り扱う株式会社LIBERA様にご協賛いただきました。

当日は、LIBERA様からご提供いただいた美しい観葉植物がステージを彩り、北欧の自然と、オリナス一宮のクラシカルな雰囲気が調和したような空間を演出していただきました。

▼公式ホームページ

公式ホームページ

◆着物リメイク 志月様

着物リメイクを中心とした、手作りの和風アクセサリーや小物を取り扱っていらっしゃる志月様に、アーティストのつけ襟衣装、蝶ネクタイをご提供いただきました。

志月様は、7月にフランス・パリで開催されたJAPAN Expoにも出店されています 。

蝶ネクタイは、自動車工場から出た革の廃材と着物の布を掛け合わせた愛知県ならではの作品で、SDGsの賞も受賞されています 。

洋服を着ながらも和をまとう喜びを、北欧のアーティストにも紹介することができました。

▼公式ホームページ

一宮市立中部中学校・木曽川中学校の学生ボランティア

本公演では、一宮市の中学生のみなさんに、当日の設営準備からチケットデザイン、司会進行、受付、片付けに至るまで、ボランティアスタッフとしてお手伝いいただきました。

中部中学校にて事前打ち合わせも行い、コンサートの企画・運営の基礎からお話するとともに、芸術を身近に感じてほしいというアーティストの想いや、地域の皆さんとの交流の大切さを学生の皆さんと共有しました。

お客さまからは「中学生の皆さんが大活躍だった」「若いエネルギーが溢れていて、会場に活気があった」「このイベントに学生が参加するのは、すごくいい経験になると思った」、

親御さんからは「子どもの成長を感じた」「なかなかできない経験をさせてもらえて嬉しい」など嬉しいコメントをいただきました。

コンサートの最後には、学生の皆さんから一人ひとり舞台上で挨拶をしていただきました。

ボランティアスタッフからは「普段聴けないサックスの演奏を、生で聴けて嬉しかったです」「サックスの素敵な音を聴けて、嬉しかったです」「貴重で素晴らしい体験をさせていただき、幸せな気持ちでいっぱいです」 という、こちらが幸せな気分になる感想をいただきました!

お客さまのお声

 10代から90代まで、幅広い年代の参加者が当日会場へ。

「北欧の情緒を感じることができた」

「旅行に行っていろんな画面に出会っている感じがした」

「サクソフォンだけで、これほど豊かな表現ができるんだ!と感動しました」

「魂に響き、涙がとまりませんでした」など、嬉しい感想をいただきました!

参加者の中には、サクソフォンの演奏を聴いたことがない方も多くいらっしゃいましたが、サクスフォンの音色の魅力や、北欧民謡の情緒を感じていただき、「音楽が詳しくない人にもおすすめしたい」というコメントもいただきました。

音楽による地域文化振興と若手人材育成、そしてグローバルなイベントづくりへ

本公演では、中部中学校の中学生を中心に市内の学生約20名を招待し、音楽の魅力を体感していただきました。

今後も、より多くの学生を公演に招待し、地元の学生とのコラボレーションを進めていきたいと考えています。

また、音楽を通して一宮の織物文化や伝統を継承し、新たな価値を創出することにも力を入れてまいります。

さらに、今回の企画のように音楽を通して一宮からグローバルな活動を展開し、地域文化を世界に発信していくことを目指していくので、これからも応援よろしくお願いいたします!

クレジット

主催 : ヨアール・サクソフォンカルテットコンサート実行委員会
助成 : 公益財団法人 十六地域振興財団
協賛 : LIBERA @libe_furniture
協力 : 着物リメイク〜志月 @shizukiseikatsu ・植村楽器 @uemura_gakki
後援 : 一宮市、一宮市教育委員会
撮影:@yuika_photo_music@masato_okumura_  ・ @samusve

Jór Saxophone Quartet × Miho Hakamada「5000マイルをつなぐ糸」イベントレポート

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